eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は分散投資の効果があるか、つまりコロナショックで株式市場が暴落した局面において下落を軽減していたのか、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比較する。
「8資産均等型」と「S&P500」の比較
3年チャートの比較(2021/8/14調査)
コロナショックにより米国株式市場が暴落した2020年3月〜4月にかけての推移をみると、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)もS&P500と同じように暴落している。
8資産に分散しているのに下落を軽減することができなかった。
その後のS&P500の回復している局面においては、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はS&P500に比べリターンが劣っている。
これでは、8資産に分散投資する意味が無いように感じる。
8資産に分散しているのに下落を軽減することができなかった。
その後のS&P500の回復している局面においては、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はS&P500に比べリターンが劣っている。
これでは、8資産に分散投資する意味が無いように感じる。
シャープレシオ
シャープレシオをみると、平時の1年はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とS&P500は2.38で同じであったことは、平時においてはS&P500と同様に投資効率が高いことが分かる。
しかし、コロナショックを含んだ3年で比較すると、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の方が投資効率が悪くなっている。
むしろ、逆に、平時ではS&P500よりパフォーマンスが悪くても暴落時の下落を軽減しているのであれば分散投資する意味があるのだが、これではS&P500だけ保有して下落時はただ耐える、見ない、気にしないようにするのが賢い戦略となる。
しかし、コロナショックを含んだ3年で比較すると、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の方が投資効率が悪くなっている。
むしろ、逆に、平時ではS&P500よりパフォーマンスが悪くても暴落時の下落を軽減しているのであれば分散投資する意味があるのだが、これではS&P500だけ保有して下落時はただ耐える、見ない、気にしないようにするのが賢い戦略となる。
8資産均等型 | 米国株式(S&P500) | |
シャープレシオ(1年) | 2.38 | 2.38 |
シャープレシオ(3年) | 0.58 | 0.83 |
まとめ
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とS&P500を比較して、株式の暴落した局面で8資産に分散している効果をみた。
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、期待していた株式市場が暴落した局面で同じように下落していた。
- 株式市場が暴落した局面で下落を軽減するには、ふだんから分散投資が良いのは間違いないが分散する資産を株式と正の相関関係にあるものを集めても意味がない、債券は暴落局面では下落を軽減する効果は検証されているので、リートが分散投資に適当でないのかもしれないので次で比較する。