FX、CFDなどの短期トレードは9割が負け組で、1割の勝ち組は機関投資家。個人投資家には厳しい環境である。もし、やるなら知っていた方が良い基礎知識「ダウ理論」について説明します。
ダウ理論とは
6つの基本法則から成り立っています。
それをCFD、くりっく株365で活用できるように解釈しています。
6つの基本法則
1.チャートはすべての事象を折り込む
コロナ感染状況・経済・災害・テロ・戦争などのあらゆる出来事は、すべてチャート(株価推移)に織り込まれているということです。
つまり、急激な騰落には必ず意味がありチャートから何が起きたか調べて理解することが重要です。
チャートがすべてですが、世の中の事象でチャートがまったく反応しないこともあるので、どんな出来事がチャートが反応するか理解することが重要です。
また、チャートが反応しやすい事象であっても繰り返しの懸念に対して、初めは反応していたがそのうち織り込んで、同じ懸念では反応しなくなることもあるので注意してください。
まさにチャートは生き物です。
チャートがすべてだけに、日々の事象とチャートの変化を観察することは重要です。
2.トレンドの観察には3種類を使う
ダウ理論では、[主要トレンド][二次トレンド][小トレンド]の3つのトレンドに分類しています。これをCFDで活用するなら、長期・中期・短期チャートをトレンドの観察に使うことだと解釈しています。
・ 長期チャート:週足、日足チャートでトレンド観察
・ 中期チャート:10分、15分足チャートでトレンド観察
・ 短期チャート:1分足チャートでトレンド観察
観察する順序としては、長期チャート→中期チャート→短期チャートです。
長期チャート:年間を通して、現在は高値か安値か観察、上げのトレンドか、下げのトレンドか観察する。
中期チャート:その日の中で、現在は高値か安値か観察、上げのトレンドか、下げのトレンドか観察する
短期チャート:購入するタイミングを判断する
3.トレンドは3段階ある
1.「先 行 期(トレンド初期)」 少数の市場参加者が底値買いをはじめる段階。
この段階でトレンドを予測して利益を取れるのは上級者です。
初心者がこの段階でエントリーして、予測と逆に動き出すのは「あるある」なので注意!
2.「追 随 期(トレンド中期)」価格が上昇していくのを確認して、他の市場参加者が追随して買っていく段階。
この追随期でエントリーするのが良いと言われています。
3.「利食い期(トレンド終期)」先行期の市場参加者が、利益を確定し始める段階。
4.レジスタンスラインとサポートラインを確認する
- レジスタンスライン:チャートの天井となるライン
- サポートライン:チャートの底となるライン
チャートを見ても、天井とか底のラインが表示されているわけではないですが、ある程度チャートを見ていると、この価格帯で推移しているというのが予測できるようになります。
予測できるようになるというのは過言です、多分ここにラインが引きるかなぁ?という感じです。全ては結果が伴えば正解になるが、どんなに分析しても結果が予想と違えば間違いということになります。
上がるか下がるかは50%、未来を予測することはできないという謙虚さは必要です。
ただ、天井と底のラインを考えないでトレードするより、考えながらトレードする方が勝率は上がります。
なぜなら、かなりの人がチャートを見てバイバイしているからです。
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
トレンドができて大きく動くときは、その変動に比例をして出来高も確認されなければいけない。
つまり、トレンドは出来高に比例するという理論です。
FXで勝っている人の多くは、テクニカル指標はできるだけ少なくシンプルにチャートを観察しているようです。
私も、RSI・MACD・移動平均線・出来高などいろいろ表示させても、かえって何を基準にして判断して良いか混乱するためシンプルな表示を意識しています。
6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
6つ目の基本原則は「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」です。
上昇トレンドでは高値・安値を切り上げながら上昇し、下降トレンドでは高値・安値を切り下げながら下落していきます。
ダウ理論では、このように高値・安値の切り上げ (切り下げ)が続いている状況では上昇 (下降)トレンドが継続していると判断します。
これが、高値切り上げ・安値切り上げに失敗するとトレンド転換のサインと判断します。
CFDでもエントリーするときに、上昇トレンドか下降トレンドか観察し、「頭と尾っぽはあげてやる」の格言通りに、すべて取って大きな利益を取るのではなく、確実な利益をだす、損しないトレードを意識しています。