YouTubeマネチャン老後の得する年金部で『妻、夫が死ぬと年金はこんなに減る、遺族年金では生活は厳しい?』という興味深いコンテンツがありました。こんな縁起が悪いことは考えないようにしている人が多いと思いますが、知識として理解していた方が良いと思います。動画を視聴した後に復習用としてご利用ください。
YouTubeマネチャン老後の得する年金部で『妻、夫が死ぬと年金はこんなに減る、遺族年金では生活は厳しい?』
亡くなった人の年金は消失する
遺族年金は、状況によって大きく変わりますが、今回は『すでに年金を受け取っている高齢者のケースで考えていきます』
- 年金を受給していた人は受給者が亡くなった時点でその人の年金は消失する
- ただし、配偶者の状況次第では遺族年金としてもらえる
遺族年金 夫編(妻が他界した場合)
- 遺族基礎年金(国民年金の部分)はほぼ貰えない
- 遺族基礎年金をもらえるのは、子どもが18歳未満の場合だけ
- 遺族厚生年金もほぼ貰えない
- 遺族厚生年金をもらえるのは、自分の老年厚生年金より多い場合だけ選択できる
夫婦の年金支給の合算より、男性シングルは妻の年金部分が減り厳しい状況になる。
遺族年金 妻編(夫が他界した場合)
- 妻は基本的に優遇されている
- 夫の職業と収入によって大きく差がでる
共働きの妻の場合
- 2人とも会社員だった場合、支給されるのは残された妻自身の「老齢厚生年金」か亡くなった夫の「遺族厚生年金」のどちらか金額の多い方である。
- 「遺族厚生年金」は、夫の老齢厚生年金の75%、これが妻の老齢厚生年金を上回った場合に、その差額が支払われる。
- 夫婦合算の年金の間は、かなりの額の年金が支給されるが、夫より妻の年収が高かった場合は遺族厚生年金が支給されないこともあり、生活水準は必然的にダウンする
専業主婦の妻の場合
- 会社員の夫が亡くなると、妻は「遺族厚生年金」を受け取れる
- 専業主婦は厚生年金に加入していないので、夫の遺族厚生年金がそのまま受け取れる
- 比較的、生活の維持は楽なパターン
- パートでたくさんの収入がある場合は、、注意が必要で、後述します。
夫が自営業、フリーランスの妻
- フリーランス、自営業者は会社員と違って厚生年金に加入していないので遺族厚生年金は貰えない
- 年金自体も国民年金しか無いので苦しい世帯である、できれば厚生年金の代わりとして、iDeCoや小規模企業共済などで自身での積み立てをする必要がある。
下の記事にiDeCoと積み立てNISAについて書いてあります、参考にしてください。

iDeCoしないと損する|誰でも簡単にシミュレーションできる5選
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意ですが、 3つの税制優遇メリットを受けられるためiDeCoをしないのは損です。

積立NISA早わかりガイドブック【必見】金融庁 NISA推進協議会
金融庁が低金利の今、預金だけでは資産が増えないので積立NISA制度を活用するように推進しています。また、元本割れのリスクに対してもちょっとした工夫でリスクを軽減することができると伝えています。積立NISA早わかりガイドブックを使って説明します。
パートタイムで収入がある場合はどうなるのか?
- パートタイムの妻の厚生年金はどうなるのか?
- 1日または1週間の働く時間数と1ヶ月の働く日数の両方が一般従業員の概ね4分の3以上あると厚生年金に加入義務が生じる。
- つまり、1日6時間以上、15日以上働いていると厚生年金に加入する義務が生じます。
- ご自分の給料明細を見て、厚生年金として引かれていれば加入しているということです。
- 厚生年金は国民年金を10年支払っていれば受給資格が得られる(受給資格期間については免除、猶予なども含まれる)
生活水準を変えないと破綻する確率が高いのは?
夫婦合算の年金で生活していた人が、シングルになると1人分の年金が無くなるので、そのままの生活水準を維持していると生活困窮者となり老後破綻する懸念があります。
夫婦合算の年金が多いパターンは?
- 夫婦共働き(夫婦ともに厚生年金に加入している)
- サラリーマン夫の専業主婦
- フリーランス、自営業者(夫婦ともに国民年金のみ)
シングルになった時に減る割合が多いのは?
年金の支給額でなく、夫婦合算の時と比べシングルになった時の減る割合が多いのは?
- 夫婦共働き(夫婦ともに厚生年金に加入している)
- フリーランス、自営業者(夫婦ともに国民年金のみ)
- サラリーマン夫の専業主婦
夫婦共働きで厚生年金に加入していた場合、夫婦の収入にそれほど差が無いのであれば年金支給額は1人分となるので半分程度になる。
フリーランス、自営業者の場合は、国民年金が2人分→1人分になるので半分程度になる。
シングルになった時に減る割合が少ないのは?
年金の支給額でなく、夫婦合算の時と比べシングルになった時に減る割合が少ないのは?
- サラリーマン夫の専業主婦
- フリーランス、自営業者(夫婦ともに国民年金のみ)
- 夫婦共働き(夫婦ともに厚生年金に加入している)
減る割合が少ないのは、サラリーマン夫の専業主婦である。
特に、夫が亡くなり妻が遺族年金の受取人となった場合は夫が支給されていた老齢厚生年金の75%を遺族年金として貰えるようになる、しかし、夫婦合算の年金額から比べると減額となります。